蒙古襲来・文永の役:弘安の役

                **丹生都比売神社の第三殿の軒下に一つがいのカラスの絵が描かれています。**
 天野大社(丹生都比売神社)は元・高麗の船団が日本を目指して出帆した4月4日、いち早く託宣して危機を知らせた。
 4月28日丑刻に蒙古討伐に出陣した。このとき、社前はあたかも地震のように鳴動し、赤光が激しく輝き燃え盛るという天変がみられた。社巌に群れをなしていたカラスがただ一つがいを残して西の空に向かって飛び去ったという。
 女神が博多湾の戦場へ赴いたことを神官はじめ天野の人々に知らせたのである。こうして戦場に立った丹生明神は、神々の戦評定で先陣することが決まり、住吉神と八幡神を率いて参戦。
 7月29日、煙と紅の炎が海から吹き上げ嵐を呼ぶ彩龍が出現するという神変によって、ついに蒙古の賊船を滅亡させた。
 人々の幸せを守る神様はカラスにも変身したのでしょう。 =丹生明神 不動明王 蒙古撃滅図 : 紀の国名所図会=↓
  
  世界の平和を願う・・・「浦安の舞」

 天地の 神にぞ祈る 朝なぎの 海のごとくに 波たたぬ世を

 4月29日は昭和天皇の誕生を祝う「昭和の日」。丹生都比売神社で昭和祭が開催された。祭祀の後、「浦安の舞」が奉納された。
 「浦安の舞」は昭和15年「皇紀二千六百年奉祝会」にあわせ、作曲、舞を創作された神楽舞。歌詞は昭和八年昭和天皇の御製。
 2022年5月、世界の平和を今こそ希求する。