「かきもち」といって、懐かしいと思う人もいらっしゃれば、なにそれ?と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
 「かきもち」の語源は、正月の鏡餅を鏡開きのときに刃物で切ることを忌んで手や槌(つち)で小さく欠いたことから、欠餅(かきもち)と呼ばれたのがいわれです。
 冬場の農家の保存食として広く親しまれてきたおやつで、私にとっても、子供の頃おばぁちゃんがよく作ってくれた懐かしの味です。

 おばぁちゃんの味を伝えたくて始めたかきもち造り。昔ながらの造り方を引き継ぎ、私と娘、2人だけで造っているためになかなか多くは造れません。夏は特に餅を乾燥させるのに時間がかかり、出来上がるのに1週間の時間を必要とします。
 でも、ひとつひとつ心を込めて造っています。一度味わってみてください。なんとなく懐かしいふるさとの味に出会えますよ。世の中、何かにつけてせっかちになりつつあります。時にはゆったりとした気持ちで、かきもちをほうばってみて下さい。


 私の家は、昔からお米屋さん。ですから、かきもちの原料となるもち米の目利きにはうるさく、以前からかきもちにはココの米が最高級品だと思っていた、佐賀県のヒヨク米を使っています。
 さらに塩は長崎県から取り寄せています。原料そのままの風味を生かした素朴な味に仕上がっています。
 また保存料や着色料などは一切使用せず、安全性にもこだわりました。
 お子様のおやつにもどうぞ。