美人の湯と知られている龍神温泉

竜神温泉元湯

「龍神温泉」は龍の神様のお告げによって弘法大師が浴場を開いたことから始まりました。ここはかつて「龍神村」と呼ばれる村で、平成の大合併で田辺市と併合しました。そのため現在の住所は「田辺市龍神」となっています。龍神村ってカッコイイ名前だったと思うんですけどね…。
交通の便の悪い山の中で商店等も少なく、携帯電話も圏外のところがあるのでご注意ください。温泉宿以外にもキャンプ場がありますので、ぜひ日常の喧騒を忘れてのんびりしてくださいね。

日本三美人の湯の一つ

ちょうちん

和歌山県の龍神温泉は、島根県の湯の川温泉群馬県の川中温泉と並び、日本三美人の湯と言われています。
龍神温泉の元湯は源泉かけ流しの共同浴場で、泉質は弱アルカリ性のナトリウム炭酸水素塩泉(重曹泉)です。そのため肌がつるつるしてしっとり感があり、大変良く温まり、とくに冷え性・神経痛・肩こりに効果があると言われています。毎日完全にお湯を入れ替えています。

美人の湯と呼ばれるわけ

「美人の湯」という泉質はありませんが、日本三美人の湯に共通することは「弱アルカリ性(pH7.8)でナトリウムイオンやカルシウムイオンを含む」というのがあります。この成分のお湯に浸かると「肌がきれいになる」事が期待できます。なぜなら弱アルカリ性の温泉ではナトリウムイオンが皮脂と結合すると石鹸のような状態になるからです。浸かっているだけで石鹸で肌を洗っているような状態になるんですね。また、カルシウムイオンと皮脂が結合すると、ベビーパウダーのようなカルシウム脂肪酸を作り、肌がサラサラするという効果があります。そのため「美人の湯」は「美肌の湯」とも言えます。
同じような泉質の温泉は他にもあるので、それらも美人の湯・美肌の湯なのかも知れませんね。

龍神温泉の由来

竜神温泉浴場

今から1300年ほど前、役行者(えんのぎょうじゃ)という修験者が煙の立ち昇る地を錫杖で突いたところ、湯が噴き出たというのが龍神温泉の始まりと言われています。その約100年後に弘法大師が訪れた際に、夢の中で龍の神様(難陀龍王:なんだりゅうおう)に「この温泉を広めるように」とお告げを受け、浴場を開いたことから「龍神温泉」と名付けられた、と言われています。

利用料金と営業時間

元湯も宿泊施設(素泊まり)がありますが、日帰り入浴も可なのでその情報を載せておきます。

日帰り入浴
利用料金
大人(中学生以上) 子供(小学生) 幼児
800円 400円 無料

営業時間:午前7時~午後9時
元湯以外にも、近くの宿でも同じ龍神温泉のお湯を楽しむことができます。
※新型コロナウイルスの影響で営業時間等変更の可能性がございます。

アクセスについて

車でのアクセス

阪和自動車道の有田I.C.(大阪方面から)から県道22号→国道424号→国道425号→国道371号経由で約90分、南紀田辺I.C. から国道42号→県道29号→国道425号→国道371号経由で約60分です。駐車場もありますので自家用車またはレンタカーで行くのがオススメです。

電車+バスでのアクセス

龍神温泉は山の中にあるので電車は通っていません。JR紀伊田辺駅から龍神バスに乗り約75分ですが、令和4年4月1日現在で1日に3本しかありません。ただし、4月~5月、9月~11月は別ルートでもう1便(要予約:龍神バス)あります。