町石道ウオーク ・・・2     
 慈尊院を出て数分で町石道の右に勝利寺が見える。境内には高野紙をテーマにした資料館の紙遊苑がある。勝利寺は弘法大師厄除観音がまつられている。高野表参道の玄関口で、貴族・武士・庶民の宿泊者や参詣者でにぎわったと伝えられている。柿やミカン畑の中、急な登り坂は参詣の軽い気持ちから登山するのかと思い直すところ。コツコツ登って、ようやく展望が開けて一休みは展望台で。 163町石からは、かつらぎ町山崎の在所となる。ここは町石道の絵になるところ。
     町石道から、勝利寺と紙遊苑
  パンフレット登場回数No1の163町石 展望台があります。高野口、橋本方面が一望、高見山も見えます。車でも行くこともできる。
 160町石から157町石付近の眺望と道の風情は素晴らしく、町石道パンフレットのトップに持ってきたいところだ。 158と159町石は「秋田城介藤原朝臣泰盛」とあり、NHK時宗の柳葉敏郎演ずる「安達泰盛」のこと。文永9年2月に北条義宗に殺された北条時輔ら夭死者の供養のために建てたと刻まれている。 さて、157町石より左の道を少し登ると榧(カヤ)まき石があります。榧の木は高級碁盤の材として有名ですが、かつて、その実から油を絞っていました。空海が土地の人々に高野山の灯明の油を生産してくれるように榧の木の種をまいた所と伝えられています。 
157町石からかつらぎ町の東部を見ています
159町石は二月騒動を刻んでいる 159町石付近の町石道
157町石から左上の道に、カヤ(榧)マキ石 カヤマキ石から、右下は三谷橋
 163町石の標高は323m、156町石の銭壺は400m。眺望の良さは157町石の方だ。
154町石で左の道を200m行くと雨引山(大日山)477mの頂上へ。この山に雲がかかると雨が降るといわれている。眼下に紀ノ川平野を見下ろし、和泉山脈を一望できる町石道の代表的な景勝地。大日如来が祀られている。
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