ピオーネ
- 和歌山のピオーネ
フルーツ王国和歌山県と言われていますが、ピオーネの生産量は全国的に少なめです。しかしながら一日の温暖さが大きい気候、水はけのよい土地という利点によって美味しいピオーネができるため、シーズンになるとぶどう狩りを楽しむ家族連れで大盛況です。
- ピオーネと巨峰の違い
ピオーネは、巨峰とカノンホールマスカットを交配した品種です。巨峰よりやや大粒で、マスカットのようなフルーティで爽やかな甘みが特徴です。
- ピオーネ栽培の特徴
ピオーネは過湿を嫌う果物で、極端に雨の多い時は水っぽくなりやすいです。かつらぎ町は紀ノ川に沿った部分が平地で、その他の場所は山地が多い地形になっています。ピオーネを含む果物は、水はけのよい山地の傾斜部に作られることが多いため水の切れが良くなり、味の濃いピオーネが栽培できます。
花が咲き始めたら一気に花穂成型(形をよくするため間引く事)を行います。すべて手作業で行い、上を向いての作業となるため非常に大変ですが、この作業を行うことで大きさや味に大きな影響が出るのでとても重要な作業です。この時に副房を2個残しておくのがコツです。(理由は後述)
元々ピオーネには種があるのですが、「ジベレリン処理」をすることで種が無くなり食べやすくなります。ところが、種が無くなると果粒が肥大化しにくくなり、大粒のピオーネになりません。
そこで、後日にもう一度ジベレリン処理を行うことで、果粒が肥大化します。この処理の有無を確認するために、あえて根元の副房を2個残しておき、1度目のジベレリン処理後に1つ、2度目の処理にもう1つ落とす事で実施回数の確認ができるのです。- ※ジベレリンはある種の植物ホルモンの総称で、ぶどうの場合は「単為結実促進」という作用により種を作らずに果粒を肥大化させています。
植物ホルモンは動物ホルモンとはまったく異なるもので、体調になんら変化をきたすことはありません。
農薬として登録されてはいますが、一般的な農薬のように化学合成で作られているものではなく、自然界に存在するジベレリンを「生成する能力が高い菌」を培養する、いわゆる”発酵法”によって作られているため、安全なものです。 - 食べ方
食べる前に冷蔵庫でちょっと冷やしてから軽く洗って食べるのがポピュラーです。皮を剥いて食べる人が多いと思いますが、実は皮に栄養素が多く含まれているので、そのまま皮ごと食べるのがおススメです。しかしながら皮にはすこし苦みもあるので、食べにくい方はスムージーなどにしても良いでしょう。カロリーは100gあたり約60kcalほどと言われています。低カロリーですが、糖質(ぶどう糖)が多いです。そのため疲労回復やデスクワークでの脳の疲れに良いのではないでしょうか。また、ポリフェノールの一種である「アントシアニン」もとくに皮の部分に多く含んでいます。
- 保存方法
常温で冷暗所に置いておくのが一般的ですが、洗わずに冷蔵保尊でも良いです。その際は枝を切って(手でちぎらずに)一粒ずつばらばらにして保存したほうが良いです。ペーパータオルなどでくるんで、粒が動かないようにタッパーなどにきっちりと詰めて冷蔵庫に入れるのが良いでしょう。
- お届け
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2房入りでお届けする予定です。かつらぎ町で育った美味しいピオーネをお召し上がりください。ご家庭用にもおススメですが、秋の彼岸のお供えなどにも喜ばれます。
※近年の気候変動により、昔に比べて収獲が早まっています。場合によっては販売自体が早めに終わる可能性もありますので、ご了承ください。
※誠に申し訳ございませんが、収獲の早まり等の影響で本年度の販売は終了いたしました。
※表示価格は内税です