和歌山観光について

①エリアは大きく分けて「紀北」「紀中」「紀南」に分かれています

3分割マップ

紀北:県庁所在地である和歌山市を中心としたエリアで、和歌山城をはじめ、たま駅長で有名な貴志駅、高野山などがあります。
紀中:醤油発祥の地と言われている湯浅や紀州南高梅で有名なみなべなどがあるエリアです。梅やみかんなどが多く栽培されています。
紀南:日本一パンダの多い動物園として有名なアドベンチャーワールドや、白浜温泉、世界遺産になっている熊野三山などがあるエリアです。

②観光ならレール&レンタカーが圧倒的に便利です

和歌山は県の面積の約7割が山地であり、交通の便が良くないことで有名です。そのため地元民の主な交通手段は「自動車」です。

地図

黄色く塗った部分に鉄道・高速があり、海側と紀ノ川筋に交通網が集中しています。
和歌山駅より南側のJRは1時間に3本程度の運行(特急電車を含めて)で、快速電車も1日数本しかありません。和歌山電鐵貴志川線・紀州鉄道には特急電車や快速電車はありません。バスを使う人も少ないため本数も限られます。
そのため熊野三山や龍神温泉などへ観光に行く場合は、最寄りの主要駅まで電車で移動し、そこからはレンタカーでの移動がおススメです。関西国際空港・南紀白浜空港および主要な駅にはレンタカー営業所がありますので、確認の上ご利用ください。
貴志駅には駐車場がありませんので、たま駅長が目的の方は和歌山駅から和歌山電鐵貴志川線で向かうことをおススメします。

主な駅間の所要時間と料金(最短時間と乗車券(上段)・特別料金(下段:特急料金等)の料金です。)
行程によって異なりますので、目安としてご利用ください

新大阪 なんば 関西空港 和歌山 高野山 新宮 名古屋
新大阪 約15分 約1時間15分 約1時間 約2時間30分 約4時間40分
※1
約50分
※2
なんば 280円 約48分 約1時間 約1時間40分 約4時間30分
※1
約1時間20分
※2
関西空港 1,210円 930円 約50分 約2時間40分 約5時間
※1
約2時間20分
※2
和歌山 1,270円
990円
1,100円
990円
900円 約2時間20分 約3時間10分 約2時間40分
※2
高野山 1,670円 1,390円 1,920円 1,810円 約6時間30分 約3時間20分
※2
新宮 4,450円
3,200円
4,230円
3,200円
4,290円
1,420円
3,740円
1,980円
5,460円
1,980円
約3時間25分
名古屋 3,410円
2,530円
3,690円
2,530円
4,620円
2,530円
4,560円
2,530円
5,080円
3,320円
4,260円
2,740円

※1:近鉄特急を使った場合です
※2:新幹線を使った場合です

その他の主要駅間の所要時間

出発駅 到着駅 所要時間 運賃
和歌山 貴志 約32分 410円
白浜 約1時間30分
(特急を使った場合)
1,980円
1,420円(特急料金)
なんば 和歌山港 約1時間5分 930円

③高野山に行くなら、南海高野線もおススメです!

鉄道網高野山に行くのもレンタカーでも良いのですが、もし電車を使う場合は、大阪方面からであれば一度和歌山市に出るより、大阪(なんば)から南海高野線で行くのが圧倒的に速く本数もあるのでおススメです。また、橋本駅からは観光列車「天空」(座席指定券:大人520円・子供260円、自由席は指定券不要ですが普通の車両です)もあり、一日2往復のみの運航(3月~11月の土・休日は3往復、12月~翌年2月は運休)ですが、時間が合えば予約をしてみるのもいかがでしょうか?
和歌山から行く場合は、和歌山線に乗って「橋本駅」まで行き、そこから南海高野線に乗り換えができます。
関西空港から行く場合は一見遠回りに見えますが、空港から南海線に乗って天下茶屋から南海高野線に乗り換えるのがもっとも安く、本数も多く便利です。(約3時間かかりますが、和歌山駅経由よりも早く着きます。)

観光列車天空
観光列車:天空(引用:南海電気鉄道株式会社)

④高速道路/自動車専用道路が延伸、トンネルも開通しました

阪和自動車道・湯浅御坊道路の4車線化、京奈和自動車道・紀勢道の延伸により京都・奈良から高野山へのアクセス、紀南地方へのアクセスがとても良くなりました。2021年12月18日より、印南I.C. より北側がすべて4車線化したため、とくに激しかった有田I.C. 付近の渋滞は解消されています。
また、国道480号線の鍋谷峠トンネルが2017年に開通しました。トンネル開通前にも道路はつながっていたのですが、とても国道とは言えないぐらい険しい道でした。今ではとても走りやすい道路となり、大阪府和泉市から和歌山県かつらぎ町まで約30分で行くことが可能になりました。
かつて紀南地方はアクセスの難しさから「陸の孤島」と呼ばれ、東京からもっとも時間のかかる本州の地と言われていましたが、今では京阪神からであれば日帰りすることも不可能ではありません。名古屋からも紀勢道が尾鷲まで延伸しており、名古屋から新宮まで3時間ほどで行くことが可能です。
高野山へは京奈和自動車道のかつらぎ西I.C. で降り、南に向かって進み、国道480号線を上ると比較的楽に行くことが可能です。海南から国道370号線を登るルートや、有田から国道480号線を登るルートもありますが、時間はかなりかかりますので覚悟してください。
京奈和自動車道の和歌山区間には「かつらぎ西P.A.」、阪和自動車道・湯浅御坊道路・紀勢道の和歌山区間には「紀ノ川S.A.」「吉備湯浅P.A.」「印南S.A.」「道の駅くちくまの(上り線のみ)」があり、それぞれ地域の特産品の購入をすることも可能です。

⑤飛行機でのアクセス

空港位置関係

南紀白浜空港は東京(羽田)からの便しかありませんが、観光地が近いところにありますので場合によっては便利かもしれません。レンタカーも空港で借りることができます。ただし1日に3便しか運行がないので注意が必要です。
関西国際空港から和歌山市までは電車で40分ほどです。国際空港ですが国内便も就航している(ANA、JAL、Peach、スターフライヤー、ジェットスターなど)ので、とくに紀北方面へ観光に行く方には便利です。
なお、国内線の本数が多い空港で一番近いのは伊丹空港(大阪国際空港)で、モノレール+地下鉄+特急電車を使えばJR和歌山駅まで2時間ほどです。

⑥熊野古道は県内全域に広がっています

中心となるエリアは紀南地方の「大辺路(田辺~串本~熊野三山)」「中辺路(田辺~熊野三山)」「小辺路(高野山~熊野三山)」ですが、「高野山町石道(九度山~高野山)」「紀伊路(大阪~田辺)」、「大峯奥駈道(吉野~熊野本宮大社)」「伊勢路(伊勢神宮~熊野三山)」もあり、大阪から三重(伊勢)にかけて広くつながっているのが熊野古道です。すべてを一日で回るのは至難の業ですので、行くところを絞るか、余裕の持った日程を組みましょう。