最近は目的地にもなっている「道の駅」

道の駅かつらぎ西

昔は一般道路の休憩施設と言えば、民間のドライブイン・トラック御用達の「オートレストラン」が一般的でした。そのため一般の車両は入りにくいというイメージがありましたが、長距離ドライブや女性や高齢者ドライバーが増加する中で、24時間いつでも快適に休憩できる空間として「道の駅」が作られるようになりました。

道の駅ができるまで

うどんそば自動販売機
実は美味しい懐かし自販機のうどん・そば

高速道路はできた当初からサービスエリア・パーキングエリアが整備されていましたが、一般道路では1970年代のコンビニエンスストアも無かったころは「オートレストラン」とよばれる自動販売機でハンバーガーやトースト、麺類などを提供する施設が主要国道を中心として発展しました。ところが1980年代以降、24時間営業のコンビニエンスストアやファストフード店が増加すると、このようなオートレストランは治安上の問題もあり急速に店舗数が減りました。
ですが、あくまでもオートレストランやコンビニエンスストアは利用客向けであり、一部を除いたコンビニエンスストアでは休憩施設を併設していないため、24時間いつでも快適に休憩できる空間として「道の駅」を作ることが決定しました。
道の駅は「国」と「民間」の連携プロジェクトで、単に快適な休憩施設としてだけではなく、地場産品の販売や地域振興施設の整備なども併せ持つ公的なスポットです。

道の駅の日

道の駅の日は4月22日です。これは本格的に道の駅の運用を始めたのが「平成5年4月22日」なので、その日と決まったそうです。道の駅に関する情報交換、相互連携などを行い、道の駅の質とサービスの向上に努めている、一般社団法人「全国道の駅連絡会」により制定されました。記念日自体は2020年1月31日に制定された、とても新しい記念日ですよ。
この記念日は「道の駅」間の連携強化や各駅の販売促進、さらなる活気を呼び込むことを目的として制定されました。また、4月22日~4月28日の1週間は「道の駅週間」とされています。

道の駅の機能として重要な事

道の駅は道路交通の円滑な流れを支えるため、安心して自由に立ち寄り利用することができる快適な休憩をとるための施設です。さらに地域の振興や連携が促進されるような効果も期待されています。そのため、

  • 道路利用者のための「休憩機能」
  • 道路利用者や地域の人々のための「情報発信機能」
  • 道の駅を核にしたその地域の町同士が連携する「地域の連携機能」

の3つの機能を併せ持っています。
2022年2月9日現在では全国に1,194駅あり、和歌山県内には35駅、その内このかつらぎ町には3駅(かつらぎ西、くしがきの里、紀の川万葉の里)があります。
かつらぎ西PA内部かつらぎ町商工会はこの3駅のうちの1つ、京奈和自動車道のかつらぎ西下り線P.A. 内にある「道の駅かつらぎ西」のアンテナショップを運営しています。アンテナショップでは地域の新鮮な野菜・果物だけではなく、和歌山県内の業者さんが製造・生産する商品も取り扱っております。店舗は9時~20時の営業ですが、トイレ・休憩施設等は24時間いつでもご利用いただけます。