本堂・門・多宝塔がすべて国宝のお寺:長保寺

長保寺

長保寺とは

長保2年(西暦1000年)に時の天皇である一条天皇の勅願によって円空(慈覚大師)の弟子である性空によって創建された天台宗のお寺です。年号であった「長保」をとって「長保寺」と名づけられました。のちの寛仁元年(1017年)には七堂伽藍と子院十二ヶ坊が完成しましたが、鎌倉時代末期の1242年に現在の地に移り伽藍も整えられました。そのため現存する本堂・多宝塔・大門(いずれも国宝)は鎌倉時代末期~南北朝時代にかけての建築物になります。本堂・多宝塔・大門が揃って国宝である寺は、この長保寺と奈良の法隆寺のみです。
寛文6年(1666年)には紀州藩主徳川頼宜によって、紀州徳川家の菩提寺に定められました。そのため歴代藩主がこの長保寺に眠っていますが、将軍となった5代吉宗(8代将軍吉宗)と13代慶福(14代将軍家茂)の墓碑はありません。
この長保寺は「絶景の宝庫 和歌の浦」を構成する文化財として日本遺産にも登録されています。桜の季節になるとお弁当を持ってお花見する方もおられるそうです。

本堂(国宝)

長保寺本堂
長保寺の本堂

延喜4年(1311年)に建立された、和様を基調としているが円陣周りは禅宗様が採用されており、2つの様式が混合された「和様唐様折衷」の建築物です。御本尊は釈迦如来様です。

大門(国宝)

長保寺大門
長保寺の大門

嘉慶2年(1388年)に後小松天皇の勅宣を受けて寺僧の実然が建立したとされています。現在の門の扁額へんがく(門の上部にある看板)は、紀州徳川家の菩提寺になってから頼宜が李梅渓りばいけい(紀州の儒学者)に命じて模写させたものです。
当初のものは今でも寺に保管されており、裏書には応永24年(1417年)6月1日と刻銘されています。これは当時、扁額を盗まれることが多かったため、頼宜がその大切さを知っていたことから今でいう「レプリカ」を作らせていたと言われています。

多宝塔(国宝)

長保寺多宝塔
長保寺の多宝塔

正平12年(1357年)に建立された、瓦葺きの純和様の多宝塔です。国宝の多宝塔は数が少ないと言われています。細部の意匠も見事で、多宝塔の傑作の1つに数えられています。

拝観料・駐車場

300円(小学生以下無料)
駐車場:有(無料)

アクセスについて

電車での場合

最寄り駅は下津駅ですが、そこからバスは出ていないのでタクシーまたは徒歩となります。約2.2kmなので、タクシーですと5分ほど、歩いても30分ほどです。

車での場合

国道42号線に「長保寺入口」という交差点があるので、その交差点を山側に進んでいくとあります。県道脇には12台分ほど、大門の左脇にも駐車場があります。いずれも無料で駐車できます。

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