高野山とは

高野山は平安時代の弘仁7年(816年)に空海(弘法大師)が修禅の道場として開いた日本仏教における聖地のひとつです。「壇上伽藍」と呼ばれる根本道場を中心とする宗教都市で、高野山真言宗総本山金剛峯寺、大本山宝寿院の他に塔頭寺院(たっちゅうじいん)と呼ばれる117ヶ寺におよび、そのうち52ヶ寺は宿坊として参詣者へ宿を提供しています。

一山境内地という考え方

総本山金剛峯寺という場合は、金剛峯寺だけでなく高野山全体を指します。そのため「高野山全体が金剛峯寺」という考えになります。本堂は大伽藍にそびえる「金堂」になり、重要行事のほとんどがこの金堂で執り行われます。

金剛峯寺

金剛峯寺高野山真言宗総本山の寺院で、歴代天皇の位牌や高野山真言宗管長の位牌を祀っています。1869年(明治2年)に豊臣秀吉ゆかりの寺院である青厳寺と興山寺を合併して金剛峯寺と改称しました。

奥之院

奥之院参道一の橋から中の橋を経て御廟橋まで続く参道に皇族・公家・大名などの墓が多数並び、特に戦国大名の6割以上の墓所があります。御廟橋の先に弘法大師の御廟があり、今でも深い禅定に入っておられ救いの手を差し伸べておられると信じられています。

萬燈供養会(まんとうくようえ):ろうそく祭り

ろうそく祭り毎年8月13日に開催されるろうそく祭りは、参拝者によって一の橋から奥之院までの参道(約2km)を、約10万本のろうそくで荘厳(しょうごん)し、先祖をはじめ、奥之院に眠るすべての御霊(みたま)を供養し、思い、お盆の送り火とするお祭りです。開催時間は午後7時から午後8時30分までで、参加料は無料です。
漆黒の闇に包まれた奥之院の参道に浮かぶろうそくの光はとても幻想的で、高野山の夏の風物詩になっています。

町石道

町石道参道九度山町にある慈尊院から高野山へ通じる表参道です。弘法大師が高野山を開山して以来の信仰の道とされてきました。国の史跡「高野参詣道」として指定されています。町石道の由来は、道しるべとして1町(約109m)ごとに町石と呼ばれる高さ約3m強の五輪卒塔婆形の石柱が建てられたことによります。

観光・アクセス

すべてを回ろうとするととても広いので、電車で来た方はバスやタクシーで回るのが良いかも知れません。なお、バスは乗り放題の「一日フリー乗車券:大人840円/子供420円」があるのでおススメです。なお、フリー乗車券には割引特典もありますので、ぜひご利用ください。高野山駅前バス営業所窓口のみで販売しています。
時間に余裕のある方は宿坊で泊まることもおススメです。普段できないような体験が出来ます。なお高野山内には普通のホテルはありません。宿坊以外に泊まりたい方は、麓の橋本市などにあるホテルをご利用ください。
山内をゆっくり自由に回りたい方はレンタサイクルもおススメです。高野山観光協会では1回1,000円(貸出時間:9時~16時半)、高野山宿坊協会では電動アシスト付き自転車を1時間まで400円(以降30分毎に100円加算、貸出時間:8時半~17時)で借りることが出来ます。
特に紅葉の季節は絶景を見ることが出来ますが、標高が高いので麓との温度差に気を付けて暖かめの装いをする方がいいでしょう。

交通の便があまり良くないので、電車または自家用車がおススメです。

電車の場合:南海高野線の終着駅「極楽橋駅」から南海鋼索線(ケーブルカー)に乗り換えて高野山駅で下車。中心地からは遠いので、南海りんかんバスまたはタクシーで。運航日・運転本数に限りがありますが、観光列車「天空」に乗るのも良いのではないでしょうか。ただし座席指定の列車ですので、予約必須です。詳しくは南海電鉄のホームページをご確認ください。

自家用車の場合:和歌山・大阪方面からは、京奈和自動車道かつらぎ西I.C.で降りて国道480号で山を登ると高野山の大門に着きます。
海南市から登る国道370号や橋本市から登る国道371号、有田川町から登る国道480号でも行けなくはないですが、道幅が狭く道路状況も悪いのでご注意ください。車酔いが気になる方は酔い止めを飲んでおいた方が良いでしょう。高野山内の道路も狭いところが多く、また観光バスも頻繫に通るのでご注意ください。

バスの場合:海南市から奥之院まで高野マリンライナー号が夏季の土日祝日のみ1日1往復しています。また、かつらぎ町花園から一の橋まで1日3往復しています。本数が少ないのでご注意ください。

徒歩の場合:九度山町慈尊院(最寄り駅は高野口または九度山)から町石道経由で。高野山上まで6~7時間かかります。