ここが本州最南端

潮岬

日本の最南端は東京都の沖ノ鳥島、本土最南端は鹿児島県の佐多岬ですが、本州最南端は和歌山県の潮岬です。先端から水平線を見ると遮るものは何もなく、水平線が曲がって見える事から”地球の丸さ”を感じることができるでしょう。

潮岬灯台

潮岬灯台
恋する灯台

紀伊半島南端の太平洋へ突き出たところにある潮岬灯台は、高さ22.5mの灯台で、明治6年の点灯以来海上交通の要所として船を照らし続けています。潮岬灯台は日本では20基もない「参観灯台(登れる灯台)」として常時公開されており、1階には資料展示室が併設されています(入場料は大人(中学生以上)200円、駐車場は1回300円、営業時間は9時~16時)。
潮岬は元々島だったのですが、砂や礫などが堆積して砂州が形成されて陸続きの島になっています。この一帯は吉野熊野国立公園および南紀熊野ジオパークの一角で、東側にある紀伊大島とともにこの地方を代表する観光地になっています。
2018年には日本ロマンチスト協会により「恋する灯台」の認定を受けています。

本州最南端の碑

本州最南端の碑①
こちらの方が手前に
本州最南端の碑②
こちらの方が奥に

本州の最南端はこの潮岬です。周辺は望楼(ぼうろう)の芝という約10万平方メートルの大芝生になっています。ここはその昔海軍の望楼(物見櫓:ものみやぐら)があったところで、目の前には太平洋が緩やかな弧を描いて広がっており、地球の丸さを実感できます。先端には「本州最南端の碑」が建っていますが、実は2つ建っています。さらに本州最南端の看板もあるそうです。ちなみに本土最南端は鹿児島県の佐多岬日本の最南端は沖ノ鳥島です。

望楼の芝
圧巻の光景です!

この芝生公園の一部はキャンプ場にもなっています。ゴールデンウィークや夏休み期間など以外は無料ですが、キャンプできるエリアは限られています。また、有料期間の場合は利用料金が1人1泊で800円(ごみ袋付き)で利用できます。
毎年1月最終土曜日には「本州最南端の火祭り」として、この望楼の芝を焼きつくします。これは枯れた芝を焼くことで害虫を駆除し、新芽の育成を促すという目的があります。
※残念ながら2022年度の火祭りは中止になりました。

潮岬観光タワー

潮岬観光タワー
訪問証明書をもらいましょう

潮岬灯台から東へ約500mほどのところにある観光タワーです。無料駐車場が完備しており、タワーの展望台からは天気がいい日には水平線が見渡せ、地球が丸い事を体感できます
タワーの入場料金は大人300円、小・中学生100円で、入館すると「本州最南端訪問証明書」が貰えます。売店もあり、オーシャンビューのレストランでは近大本マグロを使ったメニューや地元名物なども楽しむことができます。

アクセス

コミュニティバスでのアクセス

串本駅から潮岬灯台までコミュニティバスが走っています(1日10往復)。利用料金は1乗車につき大人200円(小学生未満は無料)です。

車でのアクセス

串本駅から約6.5km(約10分)です。潮岬灯台の駐車場は有料(1回300円)ですが、観光タワーは駐車場が無料です。
ただし灯台と観光タワーは約700mぐらい離れていますのでご注意ください。