白浜の名勝:三段壁・千畳敷・円月島
白浜には波や風の力など「自然の力」により作り出された名勝があります。
三段壁
高さ50~60mの段崖で、その昔漁師たちが通りゆく船や魚の群れを見張った「見壇(みだん)」に由来すると言われる大岩壁です。南北2kmにわたって展開される岩肌に黒潮が激しく打ち寄せ、ダイナミックな光景を見ることができます。
2016年4月には、恋人の聖地「南紀白浜/三段壁」として選出されており、断崖に設けられている展望台の横にはハートのモニュメントが設置されています。ここに付近のお土産屋さんで購入できる愛鍵(南京錠)を付けることができ、永遠の愛をロックするという訳ですね。三段壁洞窟
三段壁の地下36mには海蝕洞窟があり、ここは平安時代に源平合戦で知られる「熊野水軍」が船を隠したという伝説が残っている洞窟です。洞窟の中には当時を再現した展示物があります。また、水の神様と言われる牟婁大辯弁天様が祀られています。
断崖上にある、辯天宗本堂内に設置されているエレベーターで降りることができます。洞窟は200mにも及ぶ通路があり、打ち寄せる波を鑑賞できますが、波の荒い日は危険なため閉鎖されます。
入場料は大人1,300円、小人(小学生)650円、小学生未満は無料です。千畳敷
大きな岩畳を思わせるような砂岩の大岩盤で、打ち寄せる荒波によって浸食されてスロープ状になっています。水平線に沈む夕日はとくに絶景で、日本の夕陽百選にも選ばれています。
岩盤の上を歩くこともできますが、波浪注意報・警報の発令時には立ち入り禁止となります。
柔らかい砂岩のため、心ない者による落書き被害が後に絶えません。決して削って落書き等をしないようお願いいたします。(白浜町の条例で「都市公園の損壊行為は10万円以下の罰金」と定められています)円月島
本来は「高嶋」と呼ばれる島ですが、島の中央に直径9mほどの円月形の穴が開いている事から「円月島」と呼ばれるようになりました。春分・秋分の時期には中心部の穴を通して夕日が見え、この時期にはとくに観光客が多く訪れます。風波による岩の崩落が進んでいることもあり、現在は島に近づかないように呼びかけられています。
海底を観光できる観光船「グラスボート」に乗れる船着場があります。海中の景色・さまざまな魚類だけでなく、グラスボートからも円月島を見る事ができます。
アクセス
- 車でのアクセス
紀勢道の南紀白浜I.C. から約10分です。
- バスでのアクセス
白浜駅からバスが出ています。運賃は白浜駅からのものとなります。
行き先 | バス停 | 時間 | 運賃 | |
大人 | 小人 | |||
三段壁 | 三段壁 | 22分 | 480円 | 240円 |
千畳敷 | 千畳口 | 21分 | 450円 | 230円 |
円月島 | 臨海 | 16分 | 340円 | 170円 |
臨海行きは本数が少なめなのでご注意ください。