海の中にある不思議なポスト

海中ポスト

円筒形のノスタルジックなポスト。今では普通に見かけることも少なくなったのですが、すさみ町の海の中にこのポストが設置されているとの事。海の中なのでただのオブジェ?と思われがちですが、実はここに投函することもできるんですよ。

ポストはすさみ町の海の中にあります

和歌山市から南へ約100km、今では高速も通っているので1時間30分ぐらいで行けるすさみ町の海の中には、世にも珍しい「海中ポスト」があります。
このポストはフジテレビの「トリビアの泉」や車のCMなどで放送されたこともあるので見たことがある人もあるかも知れませんが、実際の場所はどこ?となると知らない人も多いかも。
このポストは枯木灘海岸という海岸の岸から約100m沖に、水深約10mのところに設置されています。穏やかな海で美しい事から、このエリアはダイビング客に大変人気があります。

なぜ海の中にポストがあるのか

元々は1999年にあった「南紀熊野体験博」の際に自然体験型の1つとして設置されたもので、廃棄された昔の筒型ポストを改良して使っています。海中ポスト専用の耐水ハガキも作ったところ大好評だったため、体験博終了後もポストを設置し続けることにしたそうです。2002年にはギネスブックに「世界一深いところにあるポスト」として認定されています。
ちなみに国内にはあと3か所(静岡県伊東市、沖縄県那覇市、沖縄県北谷町)あるそうです。

本当に使えるの?

勝手に潜って勝手に投函、という事はできません。というのも、このポストは地元のダイビングショップ「クラブノアすさみ」さんが管理しているからです。ダイビングビギナーでも体験ダイビングに参加すれば自分で投函可能ですし、潜れない人は投函をスタッフに頼むこともできます。季節によって投函数にバラツキがありますが、年間1500通ぐらい投函されているそうですよ。
なお、投函された翌日にクラブノアすさみさんのダイバーが回収し、乾かした後にすさみ郵便局から発送されます。このポストへの投函を目的としてわざわざ遠方から訪れる人も多いそうです。クラブノアすさみさんで「海中郵便ポスト専用はがき(耐水合成紙)」を購入してください(切手代込みで1枚200円)。

アクセスについて

車でのアクセス

近畿自動車道の松原I.C. から紀勢自動車道の日置川I.C. まで約150km、そこから県道37号線と国道42号線で約10分です。

電車でのアクセス

JR新大阪駅からJRきのくに線の周参見駅まで特急で約3時間、周参見駅からは約1.5km(徒歩で約20分)です。白浜止まりの特急の場合は紀伊田辺または白浜駅で乗り換えが必要です。