塗装事例 5   関西TV ニュースアンカーで紹介されました。柿渋と松煙を混ぜた「渋墨」を復刻して、自然派の塗装が評判です。


 現在の塗装は、ペンキに代表される石油を原料とする化学塗料で木材や鉄を保護し装飾しています。
江戸の昔は、ごく一般的に柿渋と松煙を混ぜた「渋墨」を板壁、板塀に塗っていました。
柿渋は防腐、防食、撥水の性質が良く知られている所です。
最近では、ハウスシックの原因物質のホルムアルデヒドを吸着する事も証明されています。
古い板壁の再生など自然環境に目を向けたECOな暮らし、さらには、粋で上品なシットリ感の「黒」がうけています。

この日は大阪府貝塚市にあるお宅から依頼を受けて塀の塗り替えに向かいました。 80年以上前に建てられた年代物の板塀は色あせ、 ところどころひび割れています。
塗装の職人さんはこの道40年以上のベテランですが、柿渋を使った塗料を塗ったことはほとんどないのだとか。 渋墨はペンキと違い古い木材にどんどん吸い込まれるため、何度も塗らないときれいに仕上がりません
「木は普通のペンキ塗っちゃうと、木目消えちゃうわな。 そうやって塗ったものはめくれてきちゃったりする。 こんなのは(柿渋は)吸い込むからめくれることはない」(塗装職人) 右端から徐々に渋墨が塗られていきます。 3時間後、80年の雨風で傷んだ壁が鮮やかによみがえりました。
「あまりのキレイさにびっくりしました。 治すのも大変だし諦めていた。 落ち着いた感じになったので大事に使っていきたい」(家の住人)

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