そのまま食べる人は、あまりいないでしょうが…

なた豆畑

なた豆をそのまま調理して食べるという話はあまり聞きません。そもそもなた豆が生の状態で売っていると言う話もあまり聞きません。
なた豆は食べることのできない植物という訳ではありませんが、適切な加工が必要です。

なた豆とは?

なた豆
ジャックと豆の木のモデルになりました

なた豆とは刀豆(トウズ、タチマメ、ナタマメ)や帯刀(タテハキ)とも呼ばれる、江戸時代に中国(清)から伝わった、中国では古くから漢方薬として重用されている植物です。その名の通り「なた(鉈・刀)」のような形・大きさをしており、夏に白またはピンクの花を咲かせ、実の莢は30cm~50cmとなり、幅も5cmほどになります。
一般的にスーパーなどで生鮮食品としてなた豆を見る事はほとんどなく、主に漬物向けなどの加工用に卸されます。

毒があるの?

豆類全般に言えるのですが、一部のなた豆にも毒性(アク)があります。適切な加工処理をしないと、「毒と薬は表裏一体」と言うように、人体に悪影響を及ぼす事があります。食用に適しているのは「シロナタマメ」ですが、完熟した豆には毒性があると言われています。

どうやって食べるの?

なた豆
この中になた豆が
入っています

成熟豆は以前から漢方薬として知られており、近年では健康食品・健康茶として一般的に知られています。
小ぶり(20cm未満)の若い莢は毒性が少ないためサヤインゲンのように食べたり福神漬けの材料として用いることができますが、成長したものは一般的にはそのまま食べることはほとんどありません。
前述の通りなた豆には毒性があり(とくに成熟したものは多く)、この毒性がある事を逆に利用して漢方薬などに使われています。一時期は「シロナタマメには毒性がない」という説も流れていましたが、現在ではそうではない事が分かっています。
ちなみにこの毒性は、「なた豆をそのまま生で多量に食べると、下痢や腹痛、嘔吐などの症状が出る」のですが、この毒素は「水に漬ける」「炒る」「焙煎する」などの適切な処理をすることで消える事が分かっています。
当会で取り扱っているなた豆製品は未熟な若さやを使っており、焙煎による適切な加工をしているので問題はありません。
ちなみに福神漬けは7種類の野菜(一般的にはウリ・レンコン・シソの実・カブ・ナス・ダイコン・なた豆の7種類)が入っているのをご存知でしたでしょうか。一説によるとこれは七福神にあやかって作られたとされています。

なた豆茶の選び方

品種としてなじみがなく、あまり知られていない部分も多いなた豆。大きく分けて「アカナタマメ」と「シロナタマメ」がありますが、毒性が強くて食用や飲用に適さない「タチナタマメ」という種類もあります(タチナタマメは歯磨き粉や試薬などの加工原料に使われることが多いようです)。
一般的になた豆茶に用いられているのは「アカナタマメ」か「シロナタマメ」ですが、どちらの方が成分的に優れているのか?という比較や関連付けに関する研究はとくにされていないようです。そもそも産地や栽培状況によって栄養価は異なりますし、これは他の野菜にも言える事ですからね。
健康茶として求める方はとくに「なた豆100%でできているか」に注目してください。原材料や配合量がはっきりと記載されているものを選ぶと効率よく成分を摂取できます。また原産地がきちんと記載されている物の方が安心できます。農薬不使用はお客様の考え方次第ですが、あるに越したことはないでしょう。
完熟した種子だけで作られた昔ながらのなた豆茶は健康茶としては最適ですが、豆っぽい風味が強くてクセがあるため苦手にされる方が多いかも知れません。そのため若い種子とさやで作られるなた豆茶は、成分の面では劣るかも知れませんが、香ばしさと甘みがプラスされることによってとても飲みやすくなっています。
また緑茶のようにカフェインが入っていないので、就寝前に飲むのもおススメです。一度試してみて、それでも飲みにくいな~と思われる方はブレンド茶の方が良いかも知れません。

生命力があふれるなた豆

なた豆は生命力が非常に強く、勢い良く成長することから、古くからなた豆を栽培している鹿児島県では縁起の良い豆、商売繁盛のお守りとして親しまれてきました。また、地方によっては花が絶え間なく咲く事から「子孫繁栄の縁起物」として扱われています。さらに育つときは一度上にツルが伸び、実る時は上から下に戻って来るという事から、旅立ちや出征の際に無事の帰りを願ってなた豆の種を持たせたという話もあります。

ジャックと豆の木のモデルにもなりました

なた豆は成長が非常に速い事もあり、ツルの長さは6mにもなります。その様子が童話「ジャックと豆の木」のモデルになったと言われています(諸説あり)。ちなみに、タチナタマメは英語で「ジャック・ビーン」と呼ばれます。

まとめ

昔から漢方薬の1つとして使われてきたなた豆。昔は飲みにくかったイメージが強いですが、今では香ばしさ・甘さがプラスされていて飲みやすくなっています。カフェインレスなので妊婦さんや子供でも安心して飲めるなた豆茶、一度お試しください。

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