わかやまブランド:あら川の桃

桃の花

桃について

桃の果実

桃はバラ科モモ属の落葉小高木の植物です。主に春に花を咲かせ、夏には水分の多い甘くて球状の果実を実らせます。落葉樹なので冬には葉っぱが無くなり、枝だけになります。その樹木は硬く、箸材としても有用であると言われています。
「桃の花」は春の季語、「桃の実」は秋の季語ですが、現在では桃は夏真っ盛りにとても美味しく食べるもので、お中元やお盆のお供えなどに喜ばれる果物です。
現在主流である「水蜜桃系」の桃には主に「白鳳系」「白桃系」「黄桃系」の3つの系統があり、生果として市場に多く出回っているのは「白鳳系」と「白桃系」です。「黄桃系」は缶詰などに加工されることが多いのですが、近年では生食用の「黄金桃」や「月あかり」なども人気になっています。その他には「ネクタリン」や「蟠桃系」もあります。

桃の歴史

原産地は中国西北部の黄河上流にある高山地帯と言われており、日本では遺跡の発掘によって縄文時代には存在したと考えられています。また、弥生時代後期にはすでに栽培されていたと考えられています。この頃の桃は今のように甘いものでは無く、食用というよりは祭祀用途として用いられていたようです。また江戸時代には桃の栽培が全国に広まっており、この頃には和歌山や岡山が産地として挙げられています。
明治時代になると、今のような甘い桃(水蜜桃系)が輸入され、食用として広まりました。現在の品種はこの水蜜桃系を品種改良したものがほとんどです。

主な産地

もっとも多い生産地は「山梨県」で、次いで「福島県」「長野県」「和歌山県」です。また、日本最北端の生産地は、北海道札幌市だそうです。降水量の少ない盆地で栽培されることが多いのですが、これは寒暖差が大きい事と雨が少ないという美味しい桃の栽培条件に適している場所だからです。
「桃太郎」で有名な岡山県が多そうなイメージですが、実は和歌山県は西日本では一番の産地で、とくに紀の川市桃山町で栽培されている、登録商標化されたブランド桃「あら川の桃」が知られています。
ちなみに桃の花は紀の川市の「市の花」になっています。

桃の選び方

選ぶポイントとしては、「色」「形」「香り」「糖度」が参考になります。

全体的にはっきりした紅色に色づいているものを選びましょう。ただし白い桃(清水白桃など)は全体的にクリーム色の状態が美味しい目安です。
色づいた部分にそばかすのような白い斑点が現れているものは美味しい印です。軸側の色はきれいなクリーム色のものが良く、ここが緑色のものは未熟果で、黄色みを帯びてきているものは鮮度が落ちている証拠です。

割れ目(縫合線)に対して左右対称の物が良く、割れ目は浅い方が良いとされています。
果実は大きいものの方が手をかけている分だけ美味しいという傾向があります。また、果皮の産毛がしっとりと寝たようなものを選ぶと良いでしょう。

香り

鼻を近づけて甘い香りが立っているものを選ぶと良いでしょう。

糖度

表記のある場合は、11度を超えていると甘くて美味しい桃の可能性が高いです。

保存方法

桃は熟した状態で輸送をするのが難しい果物です。そのため”追熟するのを前提”として、適熟の状態でお届けしています。
追熟は比較的涼しめの風通しの良い所で少し柔らかくなるまで保管しましょう。冷蔵庫に入れると追熟せずにそのまま痛み始めるので要注意です。
また、冷やしすぎると甘みも香りも損なわれますので、食べる1~2時間前に冷蔵庫へ入れて冷やすと美味しく食べることができます。

あら川の桃が出回る時期

和歌山県では主に6月末から極早生品種が始まり、8月のお盆までには販売が終わります。
桃販売カレンダー当会で販売している「あら川の桃」の品種と目安となる時期、販売期間はこのようになっています(満天桃は除く)。
一般的に栽培期間が短い極早生・早生(白鳳系)は小玉(3Lほど)が多く、栽培期間が長い中生・晩生(白桃系)は大玉(4L~5L)になりやすいとされています。

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※表示価格はすべて内税です

あら川の桃
八旗農園
あら川の桃

2Kg:4,200円
4Kg:6,600円

満天桃
八旗農園
満天桃

6,480円