「天野の里づくりの会」が農林水産大臣賞受賞
平成23年度の「豊かなむらづくり全国表彰事業」(主催;農林水産省など)で、私達「天野の里づくりの会」が近畿ブロック最優良事例に選べれ、農林水産大臣賞を受賞しました。
「豊かなむらづくり全国表彰事業」は、農林水産省と財団法人日本農林漁業振興会の共催で、農林水産業の振興、生活環境の改善、地域文化の継承など、地域ぐるみで取り組まれているむらづくりの優良事例を表彰することによって、むらづくりの全国的な展開を助長し、農山漁村の健全な発展を支援するものです。
「天野の里づくりの会」(和歌山県伊都郡かつらぎ町)のむらづくりの概要
(1)むらづくりの動機・背景
平成16年に「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録され、訪れる人が増加した。そこで、天野の里のサポーターやリピーターの増加を目的として、ライトアップを実施していた有志数名が対応策を協議した結果、観光客の集客確保だけではなく天野の里の将来を見据えた里づくりが重要との結論に至った。自治会全体での活動を考えたが、全住民の了解には相当な時間を要することから、里づくりの呼びかけ隊を結成し、立ち上げる団体と取り組み活動内容について話し合いを行った結果 「天野の持つ長所」を再認識し、長所を活かした活動内容とすることとし、平成18年に「天野の里づくりの会」が発足した。
(2)むらづくりの内容
・世界遺産と美しい自然を守り、農村風景やおいしい農産物を活用した交流活動や歴史・文化の伝承活動を通じ
た、魅力的で明るい将来展望のある取り組みの実践。
・耕作放棄地の未然防止と地域条件を活かした農産物を栽培し体験交流する取り組み。
・伊藤忠商事(株)と「企業のふるさと」協定を調印し、米づくりや景観保全活動(ホタルの遮光ネット張りや丹生都比
売神社の清掃等)等の継続的な交流活動を行う。
・和歌山県主催の「田舎暮らしフェア」に参加し、移住希望者の勧誘、受け入れ及び世話を行い、地域の活性化の
ための取り組みを実践。
・和歌山県内の他地域の小学生を受け入れ、農作業や農家宿泊の体験を行う事業への取り組みや大学等との連
携など、外部との様々な交流を積極的に行う。
・天野の里にある神社や史跡巡りを実現できるウォーキングコースを選定及び整備しマップ作成を行う取り組み。
近畿ブロック表彰式
(於;京都市 2011.10.25)
天野の里(二ッ鳥居展望台より)
伊藤忠商事鰍ニの交流
(稲刈り 2011.10.1)
「天の一廓に開ける夢の園」
白洲正子著「西行」より