なぜかまぼこはおせち料理に入っているのか。
かまぼこは、平安時代から高貴な食べ物として祝宴の席で食されてきた事から祝い事に欠かせない食材と考えられるようになりました。また「紅白」のかまぼこは、おめでたい配色がハレの日の料理にぴったりだったことも要因の1つと考えられます。
かまぼこは縁起がいいものと言われています
一般的なおせち料理には、かなりの高確率で「紅白のかまぼこ」が入っています。これは半円形のかまぼこが元旦の日の出に似ていることから、非常にめでたい食材と言われるためです。また紅が「魔除け」、白が「清浄」を表しているそうです。
また武家の結婚式では鯛が縁起物として欠かせませんでしたが、経済的に用意できなかった場合は鯛の形を模した細工かまぼこ(飾りかまぼこ)を用意したそうです。しだいに庶民の結婚式にも縁起物としてもかまぼこが出されるようになりました。かまぼこの歴史
神功皇后(4世紀ごろ)が棒の先に魚肉のすり身を付けて焼いた「蒲(がま)の穂」に似た「がまのほこ→蒲鉾」を食べたという記録があります。この「がまのほこ」は現在の竹輪のような形をしており、これがかまぼこの始まりという可能性もありますが、そもそも神功皇后には逸話も多く実在した人物かどうかも分かっておりません。
現在のような板付きのかまぼこは、室町時代には作られるようになったそうです。江戸時代中期ごろ、この板付きのものが「かまぼこ」と呼ばれるようになり、元々の「がまのほこ」は「竹輪」と名付けられてどんどん人々に広まっていきました。かまぼこは大きく分けて3タイプあります
かまぼこには、板に乗せたタイプの「蒸しかまぼこ」と、蒸さずに焼いた「焼きかまぼこ」、すり身を調味・加工して揚げた「揚げかまぼこ」の3つのタイプがあります。和歌山県では揚げかまぼこが多く作られますが、それに加えて紀北地方では「蒸しかまぼこ」が、紀南地方では「焼きかまぼこ」が発展しました。
- 紀北地方
主に和歌浦に多くありましたが現在では少なくなっています。濱辰さんも元々は和歌浦にありましたが、現在では和歌山市の
町中 に工場があります。扇かまぼこなどの蒸しかまぼこや、まる天などの揚げかまぼこを作っています。- 紀中・紀南地方
今でも漁業が盛んで、紀中では有田市や印南町、紀南地方では田辺市を中心にかまぼこ屋さんが今でも多くあります。とくに有田地方でよく食べられている、太刀魚を使った揚げかまぼこの「ほねく」、印南から田辺で作られる、焼きかまぼこの「なんば焼」が有名です。
食べ方
揚げかまぼこはそのまま食べたり、おでんの具に使われることが多いです。九州地方の北部では「丸天うどん」という、丸い揚げかまぼこを乗せたうどんがよく食べられます。
蒸しかまぼこはお吸い物やうどん、炒飯のなどの具によく使われます。昔ながらの中華そばに入っている「なると」がとても有名ですよね。煮炊きしても大丈夫なので、煮物の彩などにも良く使われます。居酒屋さんなどに置いている板わさなんかも美味しいですよね。
焼きかまぼこは煮炊きに向いていないので、厚めに切ってわさび醤油などでそのまま食べるのが一般的です。薄く切るより豪快に厚めに切った方が美味しくいただけます。かまぼこはヘルシーフードです
かまぼこはたんぱく質やアミノ酸を多く含む食べ物です。筋肉を作るためにはたんぱく質が必要なので、高たんぱくでありながら低カロリーの焼き・蒸しかまぼこはトレーニングのお供にオススメです。
揚げかまぼこは高たんぱくですが、揚げているため脂質が多いのでご注意ください。かまぼこの日
平安時代の
類聚雑要抄 という古文書に、1115年(永久3年)の祝宴の膳にかまぼこが出されたという記述があってその”1115年”を11月15日に置き換えたという事と、昔は11月15日に七五三のお祝い料理として縁起物の紅白のかまぼこで子供の成長を祝うという習慣があったので、この関係から11月15日を「蒲鉾の日」としています。
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なんば焼2枚+ごぼう巻1本:3,450円
なんば焼3枚+ごぼう巻2本:5,700円